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藤原書店  ―東書店選書―




新刊案内


『地中海の記憶』

〔内容〕本文中、24頁カラー写真が入っている。文中にも白黒写真が入って、写真を中心とした分析も書かれている。現在、日本でも絵巻ブームであるが、絵画は、場合によっては、すごい情報量がある。

                                
〔著者〕(東書店から見た解説)1902-85。高等研究院第6部門創設、事務局長に就任ののち委員長、人間科学館創設とある。このすごさ、判りますか。

                                                                                      

                                                                                    

                                                                                    
学芸総合誌「環」最新号

藤原書店の顔である学芸情報誌「環」。今回河上肇賞受賞式に出席して、学芸出版であることの認識をひしひしと感じた。出版社は店主、編集長の「志」が感じられることが大切だとしみじみ思った。 藤原書店さん、がんばって下さい。東書店もがんばります。

                                                                                         

                                                                                         

                                                                                         

                                                                                         

PR誌「機」最新号





藤原書店 新年会〜第3回「河上肇賞」授賞式に参加して


  受賞の会場にのぞんで、久しぶりに楽しい雰囲気を味わえたことを感謝いたします。

 奨励賞の丹野さきら氏「真珠採りの詩、高群逸枝の夢」、松尾匡氏「商人道!」
 作品については、選考過程など「環vol.32」にくわしく出ています。
 私の感じたことは、藤原書店の学芸総合出版活動の雰囲気が出ていて、久しぶりに、学者さん達がそれらしく講評する雰囲気が楽しかった。学界での発表とは違った、楽しさがあった。
 帰り道で、学者とか学問についてどのように研究し、どの瞬間で発表を始めるのか、調べてみたいと思った。

   受賞者の方々はフレッシュであり、好感が持たれ、今後の御活躍を願っています。
 今回出席して、本屋が知っておくべき、作品の出来上がるまでに出版社があり、著者があり、著者の周辺の人がある。その一体化として本は出来上がる。この会場の雰囲気を多くの本屋が感受することが大切なことではないだろうか。
 リアルなその場にいてはじめて、味わい感じ、本を売ることへの情熱が出てくる。
 誌上での選評では味わえないものがある。本当に楽しい時を過ごさせていただきました。


  新年会会場において

 藤原書店さんとは今回初めて参加させていただきました。丁度よい規模で、参加者それぞれの楽しい思いが顔に出て楽しい雰囲気でした。平素はお会いすることのない人々の顔を見るのも楽しく、よい気分を味わいさせていただき有難うございます。




鞄。原書店 〜私と藤原書店


 私と藤原書店。フェルナン・ブローデル、地中海シリーズを見て、何とすごい出版社があるものだと思っていた。そして「環」という季刊誌も発行されていた。
 今回、藤原書店主のプロフィールを捜していたら、「私の歩んだ道〜出版事業35年」、07年10月17日講演された文章を見て、その人柄を見た思いです。

東書店のお客様、藤林さんという歯科医がいます。新評論から藤原書店の流れを知っていらした方です。藤林さんに一筆書いていただきました。


藤原書店について……藤林 準
 一介の読書人である私が、多数の熱心なファンを持つ数少ない本物の出版社、藤原書店について何か書くということは、正直言って荷が重いとも感じますが、もし、出版社ならび書店の皆様方へのほんのささやかなサポートになることを折念しつつ、筆を進めてまいりたいと思います。

私が大学生の頃(80年代初頭〜中期)
 私が注目した歴史学の中での大きな動きが2つありました。
一つ目はアナール派でした。記憶が定かではないのですが、たぶん新評論から当時出版されていたアナール派の叢書を通してはじめてこの動きを知ったのだと思います。
 現在アナール派の書籍は膨大というほどあります。アナール派自体についてもとても複雑で要約することですら非常に難しいと考えています。ただ、当時は書籍としてはその叢書くらいしか日本語では読むことができなかったと記憶しています。
 その中でもイギリスのラフミュージックに関する論文は特にポピュラーミュージックに対しての大きな示唆を得ることができたと考えております。
 もう一つは、ウォーラーステインの近代世界システム論でした。
 現在では、日本への歴史書でもこの考え方を知らなければ満足に読むことができないといっていいほどの勢いですが、(江戸システムとか、名づけられたためC・グラックに批判されたのは昨年の事だと思います。)当時は、あまり受け入れられているとはあまり感じなかったのですが、夢中になって、図式的と言っていい考え方を理解し応用しようとしていたことが思い出されます。
 そして近代世界システム1と同年に出版されたある1冊の本がまたまた驚愕といっていいいいものを引き起こすのです。その本の名前は、「崩壊するソ連帝国」でした。このダンマースの本は民族宗教言語の問題でソ連崩壊を予言する本でしたが当時私はあまり知らなくて、中央アジアのみではないイスラムへの歴史に対する興味を誘ってくれた歴史書の1冊でした。
 そういったように、私は新評論の本のファンになったのですが、ある時期から本の編集のテイストが失われたと感じたのでした。ですがある年、藤原書店の本を見つけ(これが「地中海」だったのです。)この出版社のテイストは、一時期の新評論そのものだと確信しました。当時出版される前の「地中海」は、理想の図書館パピルスという本で、もし、ノーベル賞に歴史部門というものがあれば、最初に受賞されるべき本である。との記述を読んでから一生かかってもいいから日本語で出版されないかな。と考えていた本だったのです。
 その後、藤原書店の本を多数購入してきましたが、(正直言いますと「地中海」は買ってはいてもまだ全部読んではいないのです。)
 ウォーランステイン「脱・社会科学」などは私の座右の書となっています。かなり高額なのでほしい一冊ですが、全部購入できないといったものが現実です。(読むのはもっと大変?)
 最近日本の近代史の部分での充実が私にとってうれしいことですが、さらに良質な図書を数多く出版していただけると真に望外の喜びといえるものになります。
 今後ともすばらしい仕事をお続けになってください。